BMキャピタルはテレビCMや広告を大々的に打ち、小口の投資家をとにかく集める公募投資信託とは異なり「私募ファンド」となっています。
BMキャピタルの運用実績利回りや手数料など網羅的にまとめてあるのは以下の記事ですのでそちらも参考にしてください。
私募ファンドは欧米では一般的な投資先の一つです。その中でヘッジファンドはオルタナティブ投資の中でも優秀な資産クラスです。
一流金融機関投資家、ハーバード大学(以下33%をヘッジファンド運用)やイェール大学など一流大学などにおいて資産運用先となっています。
ヘッジファンドに投資したい人が困るのが、情報が中々出てこないということだと思います。
今はブログなどで発信する人も出てきましたが、それ以前は本当に富裕層の中でも一部の人しか情報を獲得できなかったのではないでしょうか。
今回は、筆者個人が出資している先である国内ヘッジファンドであるBMキャピタルの会社概要について記録しておこうと思います。
BM CAPITALの会社概要
会社概要は以下になります。
会社名 | ビーエムキャピタル合同会社 (BM CAPITAL LLC) |
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会社住所 | 東京都港区六本木7-18-1 |
代表 | 森山武利(たけとし) |
運用者 | 運用手法流出の観点から非公開(面談時に確認可能) |
運用資産高 | 約50億円 |
設立年度 | 2013年 |
年平均利回り | 10%以上(手数料後) |
運用手法 | 伝統的なバリュー株投資とアクティビストを組み合わせて昇華 |
投資形態 | 合同会社への社員権出資 |
手数料 | 成功報酬:運用益の30%~50%程 管理報酬:運用額の年間で5%前後 |
最低出資額 | 1000万円~少額からの段階投資も相談可 |
設立からすでに10年以上が経過しており、老舗のヘッジファンドとして活動しています。
BMキャピタルのオフィスは?
六本木の住所を確認すると六本木ヒルズのすぐ側のビルです。筆者自身、面談は都内一流ホテルのカフェテリアで実施しましたのでオフィスには行っていません。
BMキャピタルはそもそも、ファンドマネジャーが海外を拠点として資産を運用しています。
また近年は新型コロナの影響もあり、事務作業も全てリモートで実施する時代になりました。デジタル化によって大手企業もリモートワークを進めています。
BMキャピタルも例に漏れず、運用以外のコストはカットした体制を敷いているものと想像します。
BMキャピタルの代表(社長)は森山武利氏
BM CAPITALの代表は、森山武利(たけとし)氏です。過去の経歴としては、金融業界(日本ユニコム)で30年以上も活躍されている方です。
キャリアの遷移としては、本田技研→山一證券→日本ユニコム(現:日産証券)→BMキャピタルとなっています。30年も前の本田技研に新卒入社できるのは相当なエリート学生だったのではないかと思います。
また山一證券は日本バブル時代に凄まじい収益をあげた証券会社の一つです。野村證券をはるかに凌ぐ存在でした(バブル崩壊後にブレーキ効かず倒産しましたが)。
面談を申し込むと、森山氏と話をする可能性があります。
日本ユニコム(株)コンシェルジェ・サービス室所属
弊社製作のユーストリームの番組の中などの相場解説には定評あり。今までの経験(営業の前線で27年)を生かし、独自の視点と切り口で面白く、かつ役に立つが信条。
私自身もお会いさせていただきましたが、懐広く、優しく資産運用についての知見を共有してくださいました。
華々しい経歴のBMキャピタルのファンドマネジャー
私自身も個人的に知り合いですが、東京大学(理系)から英投資銀行のバークレイズで腕を磨いた後にファンドマネジャーとして独立という経歴を持っています。
同氏は非常に精力的で、大学時代に立ち上げた事業から得た収益を元に運用を開始したのがファンドの母体だそうです。事業経験があることが、後でお伝えするアクティビスト戦略を実行するための経験となっていることが想定されます。
また、当然ではありますが大学時代から株式投資で高いリターンを獲得していたことで非常に有名でした。その頃に、株式投資の才能を自身で見出し、相場で生きていくことを決めたのでしょう。実際に同氏のカリスマ性は誰もが認めるところです。
バークレイズに関しては、日本でも高学歴層が就職する人気金融機関でありエリートが集まる外資系証券会社です。日本国内では人気就職先となっている三菱商事などよりも遥かに難易度が高い就職先です。
六本木ヒルズ森タワーの31Fに拠点を構え、毎年有名海外大学、東京大学、京都大学の学生が就職していきます。
某有名米国大に通っていた筆者の友人たちがインターンシップでバークレイズで働いていました。学生にして年収1000万円水準の給与を貰っており、次元が違う世界なのだなと遠い目で見ていたものです。
BMキャピタルのファンドマネジャーについては私は経歴と実績から全幅の信頼を寄せています。巷では様々なファンドがありますが、ファンドマネジャーの華麗な経歴がついてこないファンドに関しては私は懐疑的です。
なぜなら、世界を見渡しても一流ファンドマネジャーは一流金融機関で経験を必ず積んでいるものだからです。ブリッジウォーターのレイダリオはハーバードビジネススクール出身ですし、ルネサンステクノロジーのジェームズシモンズはMIT卒の数学者です。エリート中のエリートが真剣に戦って毎年勝つことが難しいのが、株式相場なのです。
ファンド選びではファンドマネジャーの経歴×長年(10年スパン)の実績を必ず見るようにしてください。
稀に個人で株式投資で成功しているような人もおり、そこは経歴はあまり相関性がないのですが、ヘッジファンドのように「大規模な資金を運用する力」は個人では獲得し得ないのです。何百億、何千億円単位ですからね。
機関投資家など一流企業や富裕層から資金を預かるには、経歴はもちろんのこと、確固とした才覚も必要なのです。
ちなみに、筆者の友人にも何億円と稼ぐ個人トレーダーはいますが、それは凄いことですが小口売買です。彼に大規模な資金は集まることはないかと思います。小口売買の実績はファンド業界では評価されないのです。その規模が50億円を超えてくるのであれば、ようやく評価されるでしょう。
ヘッジファンドのような大規模な資産でコンスタントにプラスの運用利回りを実現していくには、一流の頭脳、一流機関で受けた訓練、そして圧倒的な胆力が必要であり、非常にプレッシャーがかかる仕事であることは想像に難くありませんね。
何よりも、成功するヘッジファンドマネジャーは相場に対する見方、その角度があまりにも一般的な考えとは異なり、新しい視点を教えてくれるので常に敬服しています。
BMキャピタルのファンドマネジャーは次なるバークシャー・ハサウェイ(世界一の投資家、ウォーレン・バフェット氏の投資会社)になることを目指しているとのことです。その野望の大きさにも筆者はいち投資家として、惚れ込んでいます。
まとめ
BMキャピタルの概要について述べました。
資産運用先、特にヘッジファンドや投資信託を選ぶときは「堅実且つコンスタントに運用利回りを出してくれるか」「ファンドの社員の経歴は確かなものか」を特に確認するようにしましょう。
派手なリターンを謳っている場合は要注意です。