スリランカの観光地おすすめランキングTOP15!世界遺産やビーチリゾート満喫

スリランカ旅行を計画中の方必見!この記事では、スリランカのおすすめ観光地をランキング形式で詳しくご紹介します。壮大な世界遺産から美しいビーチリゾート、豊かな自然を満喫できる国立公園まで、スリランカの魅力を余すところなく網羅。モデルプランや旅行の基本情報、注意点も解説し、あなたに最適なスリランカ旅行プラン作りを徹底サポートします。

目次

スリランカってどんな国?基本情報と観光のベストシーズン

インド洋に浮かぶ美しい島国、スリランカ。「光り輝く島」という意味を持つこの国は、かつて「セイロン」の名で知られ、上質な紅茶の産地として世界的に有名です。緑豊かな自然、古代遺跡が語る奥深い歴史、多様な文化、そして温かい人々との出会いが待っています。この章では、スリランカの基本情報と、観光に最適なベストシーズンについて詳しくご紹介します。

スリランカの基本情報

スリランカは、インド亜大陸の南東に位置する島国で、その形から「インド洋の涙」とも呼ばれています。多様な民族と宗教が共存し、独自の文化を育んできました。まずは、スリランカの基本的な情報を表で確認しましょう。

項目内容
正式名称スリランカ民主社会主義共和国(Democratic Socialist Republic of Sri Lanka)
位置南アジア、インド亜大陸の南東、インド洋上
首都スリ・ジャヤワルダナプラ・コッテ(Sri Jayawardenepura Kotte:行政上の首都)、コロンボ(Colombo:経済・商業の中心)
面積約65,610平方キロメートル(北海道の約0.8倍)
人口約2,218万人(2023年時点 外務省 スリランカ基礎データ参照)
言語シンハラ語、タミル語(公用語)、英語(連結語として広く通用)
宗教仏教(約70%)、ヒンドゥー教、イスラム教、キリスト教
通貨スリランカ・ルピー(LKR)
時差日本より3時間30分遅れ(サマータイムなし)
国旗ライオンが剣を持つデザインが特徴的で、「ライオン旗」とも呼ばれます。
国花ブルーウォーターリリー(スイレンの一種)

スリランカは、仏教徒が国民の大多数を占めており、その文化や生活様式に仏教の影響が色濃く見られます。また、シンハラ人、タミル人、ムーア人など多様な民族が暮らしており、それぞれの文化が共存している点も特徴です。公用語はシンハラ語とタミル語ですが、ホテルや観光地では英語が通じやすいでしょう。

スリランカ観光の魅力

スリランカには、訪れる人々を魅了する多くの要素があります。その中でも特に注目すべき魅力をいくつかご紹介します。

世界遺産の宝庫

スリランカには、ユネスコ世界遺産が8つ(文化遺産6つ、自然遺産2つ)も点在しています。古代都市の遺跡群であるアヌラーダプラやポロンナルワ、天空宮殿とも呼ばれるシギリヤロック、黄金の仏像が並ぶダンブッラ黄金寺院など、歴史と文化の深さを感じさせるスポットが満載です。

手つかずの美しい自然

「インド洋の真珠」とも称されるスリランカは、変化に富んだ美しい自然景観も大きな魅力です。南西部には美しいビーチリゾートが広がり、サーフィンやホエールウォッチングが楽しめます。また、中央高地には広大な紅茶畑が広がり、涼やかで風光明媚な景色が楽しめます。ヤラー国立公園やホートン・プレインズ国立公園などでは、ゾウやヒョウといった野生動物との出会いも期待できます。

本場のアーユルヴェーダ体験

スリランカは、古代インドから伝わる伝統医療アーユルヴェーダが盛んな国としても知られています。本格的なアーユルヴェーダ施設で、心身ともにリフレッシュするウェルネスツーリズムも人気です。ハーブオイルを使ったマッサージや食事療法など、本場の施術を体験してみてはいかがでしょうか。

香り高いセイロンティー

スリランカといえば、世界有数の紅茶の産地「セイロンティー」を忘れてはいけません。ヌワラエリヤなどの高原地帯には美しい紅茶畑が広がり、紅茶工場見学やテイスティングを楽しむことができます。お土産としても大変人気があります。

温かい国民性

スリランカの人々は親日的で、穏やかで親切な国民性で知られています。観光客に対してもフレンドリーに接してくれることが多く、旅の途中で心温まる交流が生まれることも少なくありません。

スリランカ観光のベストシーズン

スリランカは熱帯モンスーン気候に属し、年間を通して温暖ですが、地域によって雨季と乾季が異なるため、訪れるエリアや目的に合わせてベストシーズンを選ぶことが重要です。スリランカは大きく分けて、南西海岸、北東海岸、そして中央高地・文化三角地帯の3つのエリアで気候が異なります。

エリア主な観光地乾季(ベストシーズン)雨季特徴
南西海岸コロンボ、ゴール、ミリッサ、ウナワトゥナ、ベンタタ、ニゴンボ12月~3月頃5月~9月頃(南西モンスーンの影響)ビーチリゾートが多く、乾季は晴天が続き過ごしやすい。
北東海岸トリンコマリー、アルガムベイ5月~9月頃12月~3月頃(北東モンスーンの影響)南西海岸が雨季の時期にベストシーズンを迎える。サーフィンに適した波が来ることも。
中央高地・文化三角地帯キャンディ、ヌワラエリヤ、シギリヤ、ダンブッラ、ポロンナルワ、アヌラーダプラ12月~3月頃(比較的安定)10月~11月頃(インターモンスーンによる降雨)年間を通して比較的観光しやすいが、特に乾季は快適。高地は朝晩冷え込むことも。

上記の表からわかるように、スリランカ全体を周遊したい場合や、主要な世界遺産、南西部のビーチリゾートを訪れたい場合は、12月から3月頃が最もおすすめのシーズンと言えるでしょう。この時期は、多くの地域で乾季にあたり、晴天に恵まれやすいため観光に適しています。ただし、北東海岸をメインに訪れたい場合は5月から9月がベストです。

雨季にあたる時期でも、一日中雨が降り続くことは少なく、スコールのように短時間で強く降ることが多いです。雨季は観光客が少なく、宿泊費が安くなる傾向があるため、費用を抑えたい方や静かに過ごしたい方には選択肢の一つとなるかもしれません。旅行の計画を立てる際は、訪れたい地域の気候を事前にしっかりと確認し、目的に合った時期を選ぶようにしましょう。

スリランカ観光おすすめスポットランキングTOP15

スリランカには、壮大な歴史を物語る世界遺産、手つかずの自然が残る国立公園、そして美しいビーチリゾートなど、魅力的な観光スポットが数多く存在します。ここでは、スリランカ旅行でぜひ訪れたいおすすめの観光地をランキング形式でご紹介します。それぞれのスポットの見どころや楽しみ方をチェックして、あなただけの特別な旅のプランを立ててみましょう。

1位 シギリヤロック

スリランカを代表する世界遺産の一つ、シギリヤロックは、5世紀にカッサパ1世によって築かれた岩山の上の王宮跡です。「ライオンロック」とも呼ばれ、かつては巨大なライオンの像が入り口に鎮座していたと伝えられています。急な階段を登りきった頂上からは360度のパノラマビューが広がり、当時の王が眺めたであろう絶景を堪能できます。

道中では、「シギリヤ・レディ」として知られる美しいフレスコ画や、文字が刻まれたミラーウォール(鏡の壁)など、歴史的な見どころも満載です。ジャングルの中にそびえ立つ巨大な岩塊は圧巻で、そのスケールと歴史的背景に誰もが魅了されることでしょう。体力に自信のある方は、ぜひ頂上を目指してみてください。

2位 ダンブッラ黄金寺院

ダンブッラ黄金寺院は、紀元前1世紀から続く歴史を持つスリランカ最大の石窟寺院で、世界遺産にも登録されています。岩山をくり抜いて造られた5つの石窟内には、150体以上の仏像や美しい壁画が保存されており、その荘厳な雰囲気は訪れる人々を圧倒します。

寺院の入り口には巨大な黄金の仏像がそびえ立ち、その姿は遠くからでも目を引きます。石窟内部は薄暗く、静寂に包まれており、壁一面に描かれた仏教説話や仏陀の生涯は色彩豊かで見応えがあります。スリランカの仏教美術の素晴らしさを間近で感じられる貴重な場所です。

3位 ポロンナルワ遺跡

ポロンナルワは、10世紀から13世紀にかけてシンハラ王朝の首都として栄えた古都で、その遺跡群は世界遺産に登録されています。広大な敷地内には、王宮跡、仏教寺院、貯水池など、当時の繁栄を偲ばせる数多くの遺跡が点在しています。

特に有名なのは、ガル・ヴィハーラの巨大な涅槃像、立像、坐像の石仏群で、一枚岩から彫り出されたその姿は圧巻です。他にも、円形の仏塔ワタダーゲや、美しい彫刻が施された建造物群が集まるクワドラングル(四角形の中庭)など、見どころが豊富です。レンタサイクルを利用して、広大な遺跡公園を巡るのがおすすめです。

4位 アヌラーダプラ遺跡

アヌラーダプラは、紀元前3世紀から11世紀初頭までシンハラ王朝の最初の都として栄えた、スリランカ最古の都です。その広大な遺跡群も世界遺産に登録されており、スリランカ仏教文化の中心地としての歴史を今に伝えています。

見どころは、仏陀が悟りを開いたとされる菩提樹の分け木であるスリー・マハー菩提樹や、巨大な仏塔(ダーガバ)であるルワンウェリ・サーヤ大塔、ジェータワナ・ラーマヤ大塔などです。これらの仏塔のスケールの大きさには驚かされるでしょう。敬虔な仏教徒が祈りを捧げる姿も見られ、神聖な雰囲気に包まれています。

5位 キャンディ

キャンディは、スリランカ中部高原に位置する美しい古都で、シンハラ王朝最後の都として栄えました。街全体が「聖地キャンディ」として世界遺産に登録されており、豊かな自然と文化が調和した魅力的な街です。仏教の聖地である仏歯寺を中心に、歴史的な建造物や美しいキャンディ湖などが見どころです。

仏歯寺

仏歯寺(ダラダー・マーリガーワ寺院)は、仏陀の歯(仏歯)が祀られているとされるスリランカで最も重要な仏教寺院の一つです。国内外から多くの仏教徒が巡礼に訪れます。豪華な装飾が施された寺院建築は見応えがあり、1日に数回行われるプージャ(礼拝の儀式)の時間には、太鼓の音が鳴り響き、厳かな雰囲気に包まれます。年に一度開催されるエサラ・ペラヘラ祭では、仏歯を納めた舎利容器が象の背に乗せられ、街を練り歩きます。

キャンディ湖

キャンディ湖は、仏歯寺に隣接する美しい人造湖で、キャンディの街のシンボルとなっています。19世紀初頭に最後のシンハラ王によって造られました。湖の周りには遊歩道が整備されており、散策を楽しむことができます。湖畔からの仏歯寺の眺めも素晴らしく、特に夕暮れ時はロマンチックな雰囲気に包まれます。ボート遊びも楽しめます。

6位 ピナワラのゾウの孤児院

ピナワラのゾウの孤児院は、親を亡くしたり、はぐれたりした子ゾウや、怪我をしたゾウなどを保護・育成している施設です。世界中から多くの観光客が訪れる人気のスポットとなっています。

ここでは、たくさんのゾウたちが集団で水浴びをする様子や、飼育員が子ゾウにミルクをあげる姿を間近で見学することができます。ゾウたちが川で自由に水遊びをする光景は圧巻で、愛らしい子ゾウの姿に心が癒されるでしょう。ゾウの生態について学びながら、貴重な体験ができる場所です。

7位 ヤラー国立公園

ヤラー国立公園は、スリランカ南東部に位置する国内で2番目に大きな国立公園で、野生動物の宝庫として知られています。特に、ヒョウの生息密度が高いことで世界的に有名で、ジープサファリに参加すれば、その姿を見られるチャンスがあります。

ヒョウの他にも、ゾウ、ナマケグマ、ワニ、水牛、シカ、孔雀など、多種多様な野生動物や鳥類が生息しています。広大な敷地内には、草原、森林、岩場、湖沼など変化に富んだ景観が広がり、本格的なサファリ体験が楽しめます。スリランカの手つかずの自然と野生動物の迫力を感じたい方におすすめです。

8位 ホートン・プレインズ国立公園

ホートン・プレインズ国立公園は、スリランカ中央高地に広がる標高2,000メートルを超える高原地帯にある国立公園で、「スリランカの中央高地」の一部として世界自然遺産に登録されています。独特の雲霧林の生態系と、壮大な景色が魅力です。

公園内のハイキングコースのハイライトは、「ワールズ・エンド」と呼ばれる約870メートルの断崖絶壁です。霧が晴れた瞬間に現れる壮大なパノラマは息をのむ美しさです。また、美しいベーカーズ・フォール(滝)も見逃せません。早朝の涼しい時間帯に訪れるのが一般的で、往復約9キロのコースを3~4時間かけて歩きます。

9位 アダムスピーク

アダムスピーク(スリー・パーダ)は、標高2,243メートルの円錐形の美しい山で、山頂にある「聖なる足跡」は仏教徒、ヒンドゥー教徒、イスラム教徒、キリスト教徒にとって共通の聖地とされています。そのため、多くの巡礼者がこの山を目指します。

巡礼シーズン(12月から5月頃)には、夜通し山頂を目指す人々で賑わいます。山頂から眺めるご来光は格別で、雲海の上に太陽が昇る光景は神秘的です。登山道は整備されていますが、急な階段が続くため体力が必要です。スリランカの宗教文化と壮大な自然を体感できる特別な場所です。

10位 ミリッサ

ミリッサは、スリランカ南海岸に位置する人気のビーチリゾートです。美しい砂浜と穏やかな波が特徴で、リラックスした雰囲気が漂います。近年、ホエールウォッチングの拠点としても有名で、特にシロナガスクジラやマッコウクジラ、イルカの群れなどを観察できるツアーが人気です。

ビーチ沿いにはおしゃれなカフェやレストランが立ち並び、新鮮なシーフード料理を味わうことができます。サーフィンやシュノーケリングなどのマリンスポーツも楽しめます。夕暮れ時には、美しいサンセットを眺めながら過ごすのがおすすめです。

11位 ウナワトゥナ

ウナワトゥナは、スリランカ南海岸のガル近郊にある美しいビーチリゾートです。ヤシの木に縁取られた半月形のビーチは、波が比較的穏やかで泳ぎやすく、家族連れにも人気があります。サンゴ礁が広がり、シュノーケリングやダイビングのスポットとしても知られています。

ビーチ沿いにはゲストハウスやホテル、レストランが軒を連ね、のんびりとした時間を過ごすのに最適です。近くの丘の上にある日本の平和の塔(日本山妙法寺)からの眺めも素晴らしいです。リラックスしてビーチライフを満喫したい方におすすめの場所です。

12位 ベンタタ

ベンタタは、スリランカ南西海岸に位置する高級リゾート地として知られています。インド洋とベントタ川に挟まれた美しい砂州に、高級ホテルやヴィラが点在し、落ち着いた雰囲気の中で滞在を楽しめます。

多彩なウォータースポーツが楽しめることで有名で、ジェットスキー、ウィンドサーフィン、バナナボート、カヌーなどが体験できます。また、ベントタ川でのリバーサファリでは、マングローブ林や野生動物を観察できます。アーユルヴェーダの施設も充実しており、心身ともにリフレッシュできるでしょう。

13位 ニゴンボ

ニゴンボは、バンダラナイケ国際空港から車で約20~30分とアクセスが良いビーチタウンです。スリランカ到着後の最初の滞在地や、帰国前の最後の滞在地として便利なため、多くの観光客に利用されています。

オランダ植民地時代に造られた運河や、活気あふれるフィッシュマーケット(魚市場)が見どころです。早朝のフィッシュマーケットでは、水揚げされたばかりの新鮮な魚介類が並び、地元の人々の生活を垣間見ることができます。ビーチでのんびり過ごしたり、カイトサーフィンに挑戦したりするのも良いでしょう。

14位 コロンボ

コロンボは、スリランカ最大の都市であり、経済・文化の中心地です(首都機能はスリジャヤワルダナプラコッテにありますが、実質的な首都として機能しています)。植民地時代のコロニアル建築と近代的な高層ビルが混在し、活気に満ちた街並みが広がります。

ショッピングモールやレストラン、ホテルなどが充実しており、都市型観光を楽しめます。ガンガラーマ寺院のような美しい寺院や、ペター地区の賑やかな市場、海沿いの公園ゴール・フェイス・グリーンなど、見どころも多くあります。

国立博物館

コロンボ国立博物館は、スリランカの歴史、文化、自然に関する豊富なコレクションを誇る国内最大の博物館です。1877年に設立され、植民地様式の美しい建物も魅力の一つです。館内には、古代の王家の遺品、仏像やヒンドゥー教の彫刻、伝統的な仮面、武器、農具、自然史に関する展示などがあり、スリランカの多様な文化遺産を深く理解することができます。特にキャンディ王朝時代の王座は見逃せません。

15位 ガル・フォート

ガル・フォート(ゴールの旧市街とその城壁)は、スリランカ南海岸の都市ガルにある要塞都市で、世界遺産に登録されています。16世紀にポルトガル人によって建設が始まり、17世紀にオランダ人によって拡張・強化された城壁に囲まれた旧市街は、ヨーロッパ風の美しい街並みが残っています。

石畳の道、オランダ統治時代のコロニアル建築の教会や邸宅、灯台、博物館などが見どころで、城壁の上を散策しながらインド洋の景色を楽しむのもおすすめです。おしゃれなカフェやブティック、ギャラリーなども点在し、歴史散策と街歩きを同時に楽しめる魅力的な場所です。

スリランカ観光のモデルプラン

スリランカの多様な魅力を満喫するためのモデルプランを3つご紹介します。ご自身の興味や旅行日数に合わせて、これらのプランを参考にオリジナルの旅を計画してみてください。

世界遺産と文化体験プラン

スリランカが誇る壮大な歴史と文化に深く触れることができる王道プランです。特に「文化三角地帯」と呼ばれるアヌラーダプラ、ポロンナルワ、シギリヤを中心に、古都キャンディも加えた充実の内容。歴史好き、遺跡巡りが好きな方におすすめです。

このプランでは、効率よく各地を巡るために、専用車チャーターの利用も検討すると良いでしょう。日本語ガイドを手配すれば、より深く遺跡の背景や歴史を理解できます。

モデルコース例(5泊7日)

日数午前午後宿泊地
1日目日本出発、コロンボ(バンダラナイケ国際空港)到着後、ニゴンボへ移動ニゴンボ市内散策(オランダ運河など)ニゴンボ
2日目シギリヤへ移動世界遺産シギリヤロック登頂シギリヤまたはダンブッラ
3日目世界遺産ポロンナルワ遺跡群観光(クワドラングル、ガル・ヴィハーラなど)ミンネリヤ国立公園またはカウドゥッラ国立公園でジープサファリ(象の群れ)※時期によるシギリヤまたはダンブッラ
4日目世界遺産ダンブッラ黄金寺院観光キャンディへ移動。途中、マータレーのスパイスガーデン立ち寄りキャンディ
5日目世界遺産キャンディ観光(仏歯寺、キャンディ湖)キャンディアンダンス鑑賞、市内散策(マーケットなど)キャンディ
6日目コロンボへ移動。途中、ピンナワラのゾウの孤児院立ち寄り(オプション)コロンボ市内観光(国立博物館、ガンガラーマ寺院など)、ショッピングコロンボまたは空港近く
7日目コロンボ(バンダラナイケ国際空港)より帰国機内泊

ポイント:

  • アヌラーダプラも加える場合は、さらに1~2日追加するのがおすすめです。
  • アーユルヴェーダ体験を組み込むのも人気です。

ビーチリゾート満喫プラン

「インド洋の真珠」と称されるスリランカの美しいビーチでのんびり過ごしたい方にぴったりのプランです。サーフィンやホエールウォッチングなどのアクティビティも楽しめます。南西海岸は乾季(11月~4月頃)がベストシーズンです。

リゾートホテルでの滞在をメインに、周辺の観光スポットへ足を延ばすスタイルがおすすめです。新鮮なシーフード料理も楽しみの一つです。

モデルコース例(4泊6日)- 南西海岸中心

日数午前午後宿泊地
1日目日本出発、コロンボ(バンダラナイケ国際空港)到着後、ミリッサまたはウナワトゥナへ移動ホテルチェックイン後、ビーチでのんびりミリッサまたはウナワトゥナ
2日目ミリッサでホエールウォッチングツアー(早朝出発、主に11月~4月)ビーチでリラックス、またはサーフィン体験ミリッサまたはウナワトゥナ
3日目ウナワトゥナビーチ散策、ジャングルビーチ訪問世界遺産ガル旧市街観光(ゴール・フォート)ミリッサまたはウナワトゥナ
4日目ベンタタへ移動ベンタタ川リバーサファリ、ウォータースポーツ体験ベンタタ
5日目ホテルでゆっくり過ごすか、コロンボへ移動し市内観光コロンボ(バンダラナイケ国際空港)より帰国機内泊
6日目日本到着

ポイント:

  • 東海岸(トリンコマリー、アルガンベイなど)は5月~10月頃がベストシーズンです。サーフィン目的ならアルガンベイが有名です。
  • ニゴンボは空港に近く、到着日や出発日に滞在するのに便利です。

自然と野生動物を楽しむプラン

スリランカの豊かな自然環境と、そこに生息する多様な野生動物との出会いを求めるアクティブな方向けのプランです。国立公園でのサファリや高原でのトレッキングなど、アドベンチャー要素が満載です。

ジープサファリでは、熟練したドライバー兼ガイドの案内で、野生動物の発見率を高めることができます。トレッキングには適切な服装と靴を準備しましょう。

モデルコース例(4泊6日)

日数午前午後宿泊地
1日目日本出発、コロンボ(バンダラナイケ国際空港)到着後、ピンナワラ経由でキャンディへピンナワラのゾウの孤児院見学(水浴び時間に合わせて)キャンディ
2日目キャンディ市内観光(仏歯寺など)ヌワラエリヤへ移動(紅茶畑風景を楽しむ)ヌワラエリヤ
3日目ホートン・プレインズ国立公園トレッキング(ワールズ・エンド、ベーカーズフォール)※早朝出発ヌワラエリヤ市内散策(郵便局、グレゴリー湖など)、紅茶工場見学ヌワラエリヤ
4日目ティッサマハーラーマ(ヤラー国立公園の拠点)へ移動ヤラー国立公園でジープサファリ(レオパード、象、水牛など)ティッサマハーラーマ
5日目コロンボへ移動(海岸線をドライブ)コロンボ(バンダラナイケ国際空港)より帰国機内泊
6日目日本到着

ポイント:

  • アダムスピーク登山(12月~5月頃)に挑戦する場合は、日程と体力的な準備が必要です。
  • シンハラジャ森林保護区(世界遺産)でのバードウォッチングやトレッキングもおすすめです。
  • サファリは早朝や夕方が動物の活動が活発なため、おすすめです。

これらのモデルプランはあくまで一例です。スリランカ政府観光局のウェブサイト(Sri Lanka Tourism Promotion Bureau)なども参考に、あなただけの特別なスリランカ旅行を計画してください。

スリランカ観光で気を付けたいこと

スリランカは魅力的な観光地ですが、海外旅行である以上、注意すべき点がいくつかあります。事前にしっかりと情報を収集し、安全で快適な旅を楽しみましょう。

治安情報

スリランカの治安は比較的安定していますが、軽犯罪(スリ、置き引き、ひったくりなど)には注意が必要です。特に、観光客が多く集まる場所や公共交通機関を利用する際は、手荷物から目を離さないようにしましょう。夜間の一人歩き、特に女性の場合は避けるのが賢明です。

近年、経済状況の悪化に伴うデモや集会が発生することがあります。デモや集会が行われている場所には近づかないようにし、最新の情報をニュースや外務省の海外安全ホームページで確認するようにしてください。

トゥクトゥク(三輪タクシー)を利用する際は、乗車前に料金交渉をするか、メーター制であることを確認しましょう。不当な高額請求をされるケースも報告されています。

より詳しい情報や最新の渡航情報は、必ず外務省 海外安全ホームページで確認してください。

物価

スリランカの物価は、日本と比較すると総じて安い傾向にありますが、観光客向けのレストランやホテル、お土産店などでは料金が高めに設定されていることもあります。ローカルな市場や食堂を利用すると、より物価の安さを実感できるでしょう。

以下は、おおよその物価の目安です(2024年時点、場所や時期によって変動します)。

品目目安価格(スリランカ・ルピー)目安価格(日本円)
ミネラルウォーター (500ml)80 – 150 LKR約40 – 75円
ローカルレストランでの食事(1食)300 – 800 LKR約150 – 400円
ビール (ローカルブランド、缶)300 – 500 LKR約150 – 250円
市内のトゥクトゥク初乗り100 – 150 LKR約50 – 75円

チップの習慣は、欧米ほど厳格ではありませんが、良いサービスを受けたと感じた場合には、ホテルやレストラン、ガイドなどに渡すと喜ばれます。レストランでは料金の10%程度、ホテルのポーターには50~100ルピー程度が目安です。サービス料が含まれている場合は必須ではありません。

ビザ

日本国籍の方がスリランカへ観光目的で入国する場合、30日以内の滞在であれば、事前にETA(電子渡航認証:Electronic Travel Authorization)の取得が必要です。ETAはオンラインで申請可能で、比較的簡単に手続きできます。

ETAの申請は、スリランカ移民局の公式サイトから行います。申請にはパスポート情報、メールアドレス、クレジットカードなどが必要です。渡航前に必ずETAを取得しておきましょう。空港でのアライバルビザも可能ですが、手続きに時間がかかったり、手数料が高くなる場合があります。

ビザに関する情報は変更される可能性があるため、渡航前に必ずスリランカETA公式サイトや駐日スリランカ大使館の情報を確認してください。

言語

スリランカの公用語はシンハラ語とタミル語です。英語は、コロンボなどの都市部や主要な観光地、ホテル、レストランなどでは比較的通じやすいですが、地方へ行くと通じにくい場合もあります。

観光客向けの施設では英語表記も多いですが、簡単な現地の言葉を覚えておくと、コミュニケーションがスムーズになったり、現地の人々との交流が深まったりするでしょう。

いくつか簡単な挨拶を紹介します。

  • こんにちは:アーユーボーワン(Ayubowan) – 両手を胸の前で合わせながら言うと、より丁寧です。
  • ありがとう:ストゥーティ(Istuti)
  • はい:オウ(Ow)
  • いいえ:ナァ(Naa)

翻訳アプリや会話集などを準備しておくと安心です。

スリランカへの行き方

日本から「インド洋の真珠」と称されるスリランカへのアクセス方法について、詳しく解説します。スリランカ旅行の第一歩となる移動手段をしっかり確認し、快適な旅をスタートさせましょう。

飛行機でのアクセス

現在、日本からスリランカへ行く主な方法は飛行機です。予算やスケジュールに合わせて、直行便または経由便を選択することができます。

日本からの直行便

日本からスリランカへは、スリランカ航空(SriLankan Airlines)が成田国際空港(NRT)とコロンボのバンダラナイケ国際空港(CMB)を結ぶ直行便を運航しています。乗り換えなしでスムーズに移動できるため、時間を有効に使いたい方や、長時間の移動が苦手な方には特におすすめです。

航空会社出発空港到着空港所要時間(目安)備考
スリランカ航空成田国際空港 (NRT)バンダラナイケ国際空港 (CMB)約9時間30分~10時間30分運航スケジュールは季節や曜日によって変動する可能性があります。最新の情報は必ずスリランカ航空の公式サイトでご確認ください。

直行便を利用する最大のメリットは、乗り継ぎの手間や待ち時間がなく、体への負担が少ないことです。特に、スリランカでの滞在時間が限られている場合や、小さなお子様連れのご家族、ご年配の方には最適な選択肢と言えるでしょう。

経由便の利用

直行便以外にも、アジアや中東の主要都市を経由してスリランカへ行く方法があります。時間に余裕がある場合や、航空券の費用を抑えたい場合には魅力的な選択肢となります。主な経由地と航空会社は以下の通りです。

  • シンガポール経由: シンガポール航空、スクートなど
  • タイ・バンコク経由: タイ国際航空、タイ・エアアジアXなど
  • マレーシア・クアラルンプール経由: マレーシア航空、エアアジアXなど
  • アラブ首長国連邦・ドバイ経由: エミレーツ航空など
  • カタール・ドーハ経由: カタール航空など
  • 香港経由: キャセイパシフィック航空など

経由便は、航空券の価格が直行便と比較して安くなる場合が多いほか、利用できる航空会社の選択肢が広がり、出発地やスケジュールの柔軟性が高まるというメリットがあります。また、乗り継ぎ時間を利用して経由地の空港でショッピングを楽しんだり、短時間ながらもその都市の雰囲気に触れたりすることも可能です。ただし、総移動時間は直行便よりも長くなるため、乗り継ぎ時間や空港での待機時間も考慮して、ご自身の旅行プランや体力に合ったフライトを選びましょう。

スリランカの主要国際空港

スリランカの空の玄関口として、旅行者が主に利用する国際空港をご紹介します。

バンダラナイケ国際空港 (Bandaranaike International Airport – CMB)

スリランカで最も主要な国際空港であり、コロンボ中心部から北へ約35km、海沿いの町ネゴンボの近くに位置しています。日本からの直行便をはじめ、世界各国からの多くの国際線がこの空港に発着します。「コロンボ国際空港」とも呼ばれています。

空港からコロンボ市内や近郊の主要な観光地へのアクセス手段は、主に以下の通りです。

  • 空港タクシー: 空港の到着ロビーにある公式タクシーカウンターで手配できます。料金は行き先によって異なりますが、比較的安心して利用できます。プリペイド式のサービスもあります。
  • 配車アプリ (Uber, PickMe): スマートフォンアプリを利用して配車を依頼できます。事前に料金が確認でき、比較的安価に利用できるため、近年利用者が増えています。空港のWi-Fiを利用して手配可能です。
  • 高速バス (Highway Bus): コロンボ市内(フォート地区など)へ向かうエアコン付きの高速バスが運行しています。最も安価な移動手段の一つですが、大きな荷物がある場合は少し不便かもしれません。
  • ローカルバス: さらに安価ですが、混雑しており、旅行者にはややハードルが高いかもしれません。

空港内には両替所、SIMカード販売店、免税店、レストラン、ラウンジなどの施設も充実しています。

航空券の予約について

スリランカ行きの航空券は、計画的に予約することで費用を抑えることが可能です。予約のポイントや便利なツールについて解説します。

予約時期と価格の変動

航空券の価格は、予約するタイミングや旅行するシーズンによって大きく変動します。一般的に、出発日が近づくほど価格は上昇する傾向にあり、特に年末年始、ゴールデンウィーク、夏休みといった繁忙期は高騰しやすいため、早めの予約がおすすめです。一方で、航空会社が実施するセールやキャンペーンを利用すると、お得に購入できることもあります。旅行時期が決まったら、こまめに価格をチェックしましょう。

航空券比較サイトの活用

複数の航空会社や旅行代理店の航空券価格を一度に比較できるオンラインの航空券比較サイト(例:スカイスキャナー、Googleフライト、トラベルコなど)を活用すると、効率的に最もお得な航空券を見つけやすくなります。出発日や到着日、経由地の有無、航空会社などの条件を細かく設定して検索できるため、ご自身の希望に合ったフライトを探すのに非常に便利です。

スリランカ入国に必要な手続き

スリランカへ観光目的で入国する際には、いくつかの手続きが必要です。事前に確認し、スムーズな入国を目指しましょう。

ETA(電子渡航認証)の取得

日本国籍の方がスリランカへ観光目的で短期滞在(通常30日以内)する場合、ETA(Electronic Travel Authorization:電子渡航認証)の取得が原則として必要です。ETAはオンラインで簡単に申請することができます。

申請は、スリランカ移民局の公式ウェブサイトから行います。申請にはパスポート情報や滞在先情報などが必要となります。詳細は、スリランカETA公式サイトにてご確認ください。スリランカへ渡航する前に必ず取得しておくようにしましょう。ETAに関するより詳しい情報や、その他の入国条件(パスポートの残存有効期間など)については、本記事の「スリランカ観光で気を付けたいこと」の章でも詳しく解説していますので、そちらも併せてご確認ください。

なお、入国審査時には、ETA承認通知のコピー、往復航空券、滞在費用を証明できるもの(現金、クレジットカードなど)の提示を求められる場合がありますので、準備しておくと安心です。

スリランカのおすすめグルメ

スリランカを訪れたら絶対に味わいたいのが、多彩なスパイスとココナッツミルクを巧みに使ったスリランカ料理です。「光り輝く島」スリランカは、その豊かな自然が育んだ食材と、歴史の中で融合した食文化が魅力。カレーはもちろん、日本ではなかなか味わえないユニークな料理や、南国ならではのフレッシュなドリンク、スイーツも豊富です。ここでは、スリランカ旅行中にぜひ試してほしい代表的なグルメをご紹介します。

カレー&ライス (Rice and Curry)

スリランカの国民食ともいえるカレー&ライスは、滞在中に一度は食べるべき定番メニューです。日本でイメージするカレーとは異なり、数種類のカレー(チキン、フィッシュ、豆、野菜など)と、ポル・サンボル(ココナッツと唐辛子のふりかけ)、パパダン(豆の粉で作った薄いせんべい)、ご飯がワンプレートに盛られて提供されるのが一般的。お店や家庭によって味が異なり、それぞれの個性を楽しむことができます。辛さも様々ですが、ココナッツミルクのまろやかさが加わり、奥深い味わいです。多くのスリランカ人は手で混ぜて食べますが、もちろんスプーンも用意されています。

コットゥ・ロティ (Kottu Roti)

スリランカ風の炒め料理で、屋台フードの代表格がコットゥ・ロティです。「コットゥ」はスリランカの言葉で「刻む」という意味で、その名の通り、ロティ(小麦粉で作ったクレープ状の生地)を細かく刻み、野菜、卵、肉(チキンやビーフ)、魚などと一緒に大きな鉄板の上で炒めます。2枚の金属のヘラでリズミカルに刻みながら炒める音と香りが食欲をそそり、パフォーマンスとしても楽しめます。スパイシーでボリューム満点、地元の人々にも観光客にも大人気のストリートフードです。

ホッパー (Hoppers / アーッパ)

米粉とココナッツミルクを発酵させて作る、お椀のような形をしたクレープ状のパンがホッパーです。外側はパリパリ、中央はふっくらとした食感が特徴。プレーンホッパーの他に、中央に卵を落として焼き上げたエッグホッパーも人気があります。カレーやサンボルと一緒に朝食や軽食として食べられることが多く、優しい甘みとココナッツの風味が楽しめます。手軽に食べられるスリランカのソウルフードの一つです。

ストリング・ホッパー (String Hoppers / インディアーッパ)

米粉の生地を細い麺状にして蒸しあげたものがストリング・ホッパーです。「インディ(麺)アーッパ(ホッパー)」とも呼ばれ、見た目はそうめんに似ています。これもスリランカの朝食の定番で、カレーソース(特にダールカレーやポル・サンボル)と一緒に食べられます。癖がなく優しい味わいで、スパイシーなカレーとの相性も抜群です。軽やかな食感で、朝からでも食べやすい一品です。

ランプライス (Lamprais)

バナナの葉にご飯、数種類のカレー、サンボル、フリカデル(ミートボール)、揚げナス、ゆで卵などを包んで蒸し焼きにしたお弁当のような料理がランプライスです。オランダ植民地時代の影響を受けた料理と言われ、様々な味が一度に楽しめる贅沢な一品。バナナの葉の香りがご飯やおかずに移り、独特の風味を生み出します。持ち運びにも便利なため、ピクニックや列車での食事としても人気があります。

キリバット (Kiribath)

ココナッツミルクで炊いたご飯のことをキリバットと言い、「キリ」はミルク、「バット」はご飯を意味します。お正月や誕生日、結婚式など、お祝い事や特別な機会に食べられる縁起の良い料理です。通常、ひし形や四角にカットされ、ルヌミリス(唐辛子と玉ねぎ、ライムで作るペースト状の調味料)や辛いカレー、バナナなどと一緒に食べられます。もちもちとした食感とココナッツミルクの優しい甘みが特徴です。

ワデ (Wade / Vada)

豆やスパイスを混ぜて揚げたスナックで、スリランカの代表的な軽食の一つがワデです。レンズ豆を使った「パリプ・ワデ」や、エビを乗せた「イッソ・ワデ」などが人気。屋台やビーチ、列車内など様々な場所で売られており、手軽に楽しめます。外はカリッと、中はホクホクとした食感で、スパイスの風味が食欲をそそります。小腹が空いたときにぴったりの一品です。

飲み物

スリランカでは、特徴的な飲み物も楽しむことができます。

セイロンティー

スリランカといえば、世界三大紅茶の一つに数えられるセイロンティーが有名です。ヌワラエリヤ、ウバ、ディンブラ、キャンディ、ルフナなど、産地によって風味やコク、香りが異なります。ストレートで茶葉本来の味を楽しむのはもちろん、ミルクティー(キリテー)も地元では一般的です。紅茶工場を見学したり、本場の紅茶を味わったりするのはスリランカ観光の醍醐味の一つです。

キングココナッツ (King Coconut / テンビリ)

オレンジ色の果皮が特徴的なキングココナッツは、スリランカで広く飲まれている天然のジュースです。「テンビリ」とも呼ばれ、栄養価が高く、ほんのり甘くてさっぱりとした味わいです。暑い気候の中で飲むキングココナッツジュースは格別で、道端の露店などで手軽に購入できます。ミネラル豊富で、水分補給にも最適です。

ジンジャービア (Ginger Beer)

スリランカで人気の炭酸飲料といえば、ジンジャービアです。生姜のピリッとした風味と爽快な炭酸が特徴で、暑い日に飲むとスッキリします。Elephant House(エレファントハウス)社のものが特に有名で、スーパーやレストランで手軽に楽しめます。アルコールは含まれていません。

デザート

スパイシーな料理の後にぴったりの、スリランカならではのデザートも試してみましょう。

カード (Curd / ミーキリ)

水牛の乳を発酵させて作る濃厚なヨーグルトがカード(ミーキリ)です。素焼きの壺に入って売られていることが多く、プレーンな状態では酸味があります。一般的には、キトゥルパニ(孔雀椰子の花の蜜)という黒蜜のようなシロップをたっぷりかけて食べます。濃厚でクリーミーなカードと、コクのある甘さのキトゥルパニの組み合わせは絶品です。

ワタラッパン (Watalappan)

ココナッツミルク、ジャガリー(孔雀椰子の砂糖)、卵、カルダモンやナツメグなどのスパイスを使って作る、スリランカ風のプリンがワタラッパンです。マレー系コミュニティから伝わったとされるデザートで、濃厚でスパイシーな独特の風味が特徴。しっとりとした食感とエキゾチックな甘さが楽しめます。イスラム教徒のお祭りなどでよく作られる伝統的なスイーツです。

スリランカのおすすめお土産

スリランカ旅行の思い出を形に残すなら、魅力的なお土産選びも欠かせません。紅茶やスパイス、エキゾチックな工芸品など、スリランカならではのアイテムがたくさんあります。ここでは、特におすすめのお土産を厳選してご紹介します。

セイロンティー:世界に誇るスリランカの味

スリランカ土産の定番中の定番といえば、やはりセイロンティーです。かつて国名がセイロンだったことからその名がついており、世界三大紅茶の一つにも数えられています。産地によって風味や香りが異なるため、飲み比べてみるのも楽しいでしょう。代表的な産地とその特徴は以下の通りです。

産地特徴おすすめの飲み方
ウバ (Uva)バラのような独特の香りと爽快な渋みが特徴。「ウバフレーバー」と呼ばれるメントール系の香りは世界三大紅茶の一つと称される所以です。ストレートティー、ミルクティー
ヌワラエリヤ (Nuwara Eliya)「紅茶のシャンパン」とも呼ばれ、緑茶にも似たデリケートな香りと淡いオレンジ色の水色、爽やかな渋みが楽しめます。ストレートティー
ディンブラ (Dimbula)バラの花のような香りとしっかりとしたコク、適度な渋みのバランスが良く、明るい赤褐色の水色が美しい紅茶です。ストレートティー、ミルクティー
キャンディ (Kandy)スリランカで最初に紅茶が栽培された地域。クセがなくマイルドな味わいで、誰にでも飲みやすいのが特徴です。ストレートティー、ミルクティー、アイスティー
ルフナ (Ruhuna)スモーキーな香りと濃厚な味わい、深い赤色の水色が特徴。ミルクとの相性が抜群です。ミルクティー、チャイ

有名ブランドとしては、「Dilmah(ディルマ)」や「MlesnA(ムレスナ)」、「Zesta(ゼスタ)」などがあります。スーパーマーケットや紅茶専門店、紅茶工場などで購入可能です。ティーバッグタイプからリーフタイプまで様々な商品があるので、用途に合わせて選べます。フレーバーティーやハーブティーも豊富なので、色々試してみるのもおすすめです。

スパイス:本場の香りを食卓へ

スリランカは「スパイスの島」とも呼ばれるほど、質の高いスパイスが豊富に採れます。カレーに使われるスパイスはもちろん、シナモン、カルダモン、クローブ、ナツメグ、ターメリック、ブラックペッパーなど、様々な種類があります。特にセイロンシナモンは世界的にも高品質として知られ、繊細な香りが特徴です。

スパイスガーデンや市場、スーパーマーケットなどで手に入ります。スパイスガーデンでは、スパイスの効能などの説明を聞きながら購入できますが、価格が高めな場合もあるので、市場やスーパーマーケットでの価格と比較してみるのも良いでしょう。カレーパウダーは様々なスパイスがブレンドされており、手軽に本格的なスリランカカレーの風味を再現できます。

代表的なスパイス特徴・用途
シナモン (Cinnamon)甘くスパイシーな香り。セイロンシナモンは上品で繊細な風味が特徴。お菓子や紅茶、料理の風味付けに。
カルダモン (Cardamom)「スパイスの女王」とも呼ばれる高貴な香り。カレーやチャイ、デザートなどに。
クローブ (Cloves)甘く濃厚で刺激的な香り。肉料理やカレー、ポマンダー作りにも。
ターメリック (Turmeric)鮮やかな黄色が特徴のウコン。カレーのベースや着色、健康目的にも。
ブラックペッパー (Black Pepper)ピリッとした辛味と爽やかな香り。様々な料理のアクセントに。

アーユルヴェーダ製品:心と体を癒す伝統の知恵

スリランカは伝統医療アーユルヴェーダが盛んな国です。そのため、アーユルヴェーダに基づいたハーブ製品も人気のお土産の一つ。ハーブティー、マッサージオイル、石鹸、シャンプー、バームなど、様々なアイテムがあります。

特に有名なのは「Siddhalepa(シッダレパ)」のバームで、筋肉痛や頭痛、虫刺されなどに効果があるとされ、万能薬として地元の人々にも愛用されています。「Link Natural(リンクナチュラル)」社の「Samahan(サマハン)」は、風邪のひきはじめに飲むと良いとされるスパイスティーで、個包装になっているのでお土産にも便利です。アーユルヴェーダ専門店や薬局、スーパーマーケットなどで購入できます。

宝石:輝くスリランカの宝

スリランカは「宝石の島」としても知られ、ブルーサファイアやスタールビー、ムーンストーン、ガーネットなど、様々な種類の宝石が採掘されます。特にブルーサファイアは高品質なものが多く、世界的に有名です。

宝石を購入する際は、信頼できる専門店を選ぶことが非常に重要です。政府公認の宝石店や、評判の良いお店で購入し、可能であれば鑑定書(GIAなど国際的に認められたもの)が付いているか確認しましょう。ラトゥナプラは宝石の産地として有名ですが、コロンボやガルのフォート内にも多くの宝石店があります。美しい輝きを持つスリランカの宝石は、特別な記念品となるでしょう。

手工芸品:スリランカの文化を感じる逸品

スリランカの文化や芸術を感じられる手工芸品も人気です。色鮮やかでユニークなデザインのものが多く、お部屋のインテリアとしても素敵です。

仮面(マスク)

スリランカの伝統的な仮面は、悪魔払いや祭礼、演劇などに使われるもので、カラフルで表情豊かなデザインが特徴です。魔除けの意味を持つものや、幸運を招くとされるものなど様々。アンバランゴダという町が仮面作りで有名です。小さいものから大きなものまであり、壁掛けのインテリアとして人気があります。

バティック

バティックは、ろうけつ染めの布製品で、スリランカの伝統的な染色技法です。象や孔雀、蓮の花など、スリランカらしいモチーフが色鮮やかに描かれています。テーブルクロスやタペストリー、スカーフ、シャツ、サリーなど、様々な製品があります。手作りのため、一点一点風合いが異なるのも魅力です。

木彫り製品

象や仏像、伝統的な模様が彫られた木彫り製品も人気があります。温かみのある木の質感と精巧な彫刻が魅力で、お土産として手頃なサイズのものから、本格的な置物まで様々です。特に象のモチーフはスリランカを象徴するアイテムとして人気があります。

象の置物・グッズ

スリランカでは象は神聖な動物とされており、象をモチーフにしたグッズがたくさんあります。木彫りだけでなく、布製品、金属製、陶器製など、様々な素材で作られた象の置物やキーホルダー、マグカップなどが見つかります。可愛らしいデザインのものも多く、お土産に喜ばれるでしょう。

これらの手工芸品は、お土産物店や市場のほか、政府公認の工芸品店「Laksala(ラクスサラ)」で購入するのがおすすめです。品質が安定しており、適正価格で安心して購入できます。

お菓子・食品:ローカルな味覚をお持ち帰り

スリランカならではのお菓子や食品も、お土産として人気があります。

カシューナッツ」はスリランカの名産品の一つで、プレーンなものから、チリ味、ガーリック味、塩味など様々なフレーバーがあります。ビールのおつまみにも最適です。「キトゥルハニー(Kithul Treacle)」は、孔雀椰子の花の蜜から作られる天然の甘味料で、ヨーグルトやパンケーキにかけると美味しいです。その他、ジンジャークッキーやココナッツを使ったお菓子なども人気があります。スーパーマーケット(Keells Super、Cargills Food Cityなど)で手軽に購入できるものが多いので、ぜひチェックしてみてください。

スリランカ観光に関するよくある質問

スリランカへの旅行を計画する上で、多くの方が疑問に思うことや不安に感じる点をQ&A形式でまとめました。これらの情報を参考に、安心してスリランカ旅行の準備を進めてください。

Q. スリランカの観光におすすめの時期は?

スリランカは熱帯モンスーン気候に属し、一年を通して温暖ですが、地域によって雨季と乾季が異なります。そのため、訪れるエリアによってベストシーズンが変わってきます。

一般的に、スリランカ全体として観光に適しているのは乾季にあたる12月から3月頃と言われています。この時期は天候が安定し、多くの観光地で快適に過ごせるでしょう。

具体的には、以下のようにエリアごとのベストシーズンを参考に計画を立てるのがおすすめです。

  • 南西部海岸(コロンボ、ゴール、ミリッサ、ベントタなど)や文化三角地帯(シギリヤ、ダンブッラ、ポロンナルワなど)12月~3月が乾季にあたり、晴天率が高く観光に最適です。特にビーチリゾートを楽しむならこの時期が良いでしょう。文化三角地帯は7月~8月も比較的雨が少ない時期です。
  • 東部海岸(トリンコマリー、アルガムベイなど)5月~9月が乾季となり、サーフィンや海水浴に適しています。南西部が雨季の時期に、東部海岸はベストシーズンを迎えます。
  • 中央高地(キャンディ、ヌワラエリヤ、ホートンプレインズなど):年間を通して比較的涼しいですが、1月~4月頃は降水量が少なく過ごしやすいでしょう。ただし、朝晩は冷え込むことがあるため羽織るものが必要です。

旅行の目的や訪れたい地域に合わせて、最適な時期を選ぶことがスリランカ観光を成功させるポイントです。事前に目的地の気候をよく調べておきましょう。

Q. スリランカの通貨は?

スリランカの公式通貨はスリランカ・ルピー(Sri Lankan Rupee、通貨コード:LKR)です。「Rs」と表記されることもあります。補助通貨としてセント(Cent)がありますが、現在ではほとんど流通していません。

紙幣と硬貨の種類は以下の通りです。

種類額面
紙幣20、50、100、500、1000、5000ルピー
硬貨1、2、5、10ルピー (25セント、50セント硬貨は稀)

日本国内の銀行や空港ではスリランカ・ルピーへの両替はレートがあまり良くないか、取り扱いがない場合が多いため、日本円を現地に持参し、スリランカ到着後に両替するのが一般的です。コロンボのバンダラナイケ国際空港内にある銀行のカウンターや、市内の銀行、公認両替所などで両替が可能です。ホテルでも両替できる場合がありますが、レートを確認しましょう。USドルやユーロも両替しやすいですが、日本円も主要な場所では問題なく両替できます。

クレジットカードは、都市部のホテル、デパート、外国人向けのレストランなどでは広く利用可能です(VISA、Mastercardが主流)。しかし、ローカルな食堂や小さなお店、市場、地方では現金払いが基本となるため、ある程度の現金は常に用意しておきましょう。ATMは都市部を中心に設置されており、国際キャッシュカードやクレジットカードでのキャッシングも可能ですが、手数料や利用限度額には注意が必要です。

Q. スリランカの治安は?

スリランカの治安は、過去に内戦やテロ事件がありましたが、現在は比較的落ち着いており、多くの観光客が訪れています。しかし、日本と比較すると軽犯罪(スリ、置き引き、ひったくり、詐欺など)の発生率は高いため、海外旅行の基本的な注意は怠らないようにしましょう。

特に注意すべき点は以下の通りです。

  • 貴重品の管理:人混みや観光地、バスや鉄道などの公共交通機関内では、スリや置き引きに注意が必要です。バッグは前に抱える、貴重品は分散して持つなどの対策をしましょう。
  • 夜間の一人歩き:特に女性の夜間の一人歩きや、人通りの少ない場所への立ち入りは極力避けるようにしてください。
  • トゥクトゥク(三輪タクシー)の利用:乗車前に必ず料金交渉を行いましょう。メーター制のトゥクトゥクを選ぶか、信頼できる配車アプリを利用するのも有効です。不当な高額請求をされるケースもあります。
  • 親切すぎる誘い:親切に声をかけてきて、宝石店や土産物店に強引に連れて行こうとしたり、法外なガイド料を請求したりする悪質なケースも報告されています。安易に信用せず、はっきりと断る勇気も必要です。
  • 宗教施設でのマナー:寺院などを訪れる際は、肌の露出が多い服装(タンクトップ、ショートパンツなど)は避け、脱帽し、靴を脱ぐなど、現地の習慣やマナーを守りましょう。仏像に背を向けて写真を撮る行為も失礼にあたります。
  • デモや集会:政治的なデモや集会が行われている場所には、興味本位で近づかないようにしましょう。

渡航前には、必ず外務省の海外安全ホームページなどで最新の治安情報を確認し、現地では常に周囲の状況に注意を払い、安全対策を心がけることが大切です。万が一の事態に備えて、海外旅行保険への加入も強くおすすめします。

最新の情報は下記でご確認ください。

外務省 海外安全ホームページ

まとめ

スリランカは、シギリヤロックのような壮大な世界遺産、ヤラー国立公園の豊かな自然、ミリッサなどの美しいビーチリゾートまで、多彩な魅力に溢れた国です。この記事では、おすすめの観光スポットランキングTOP15から、目的別のモデルプラン、旅行の準備に役立つ基本情報まで詳しく解説しました。これらの情報を参考に、ぜひ素晴らしいスリランカ旅行を計画し、忘れられない思い出を作ってください。

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この記事を書いた人

【経歴】
・慶應義塾大学卒業後、コンサルファームに勤務
・その後WEBメディア事業で起業
・世界20か国以上旅した経験を活かし、海外情報を中心に発信

【保有資格】
・英検1級
・TOEIC900

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