スリランカの絶景茶畑が広がるヌワラエリヤへの行き方、どの方法がベストか迷っていませんか?
この記事では、コロンボやキャンディからのアクセス方法を、絶景の高原列車、格安バス、快適なタクシーの3つの手段で徹底比較します。
結論、旅情と景色を味わうなら高原列車、速さと快適さを優先するならタクシーがおすすめです。
料金・時間・予約方法まで網羅した本記事を読めば、あなたに最適な移動手段が必ず見つかります。
スリランカの軽井沢 ヌワラエリヤの魅力とは
スリランカ中央高地に位置するヌワラエリヤは、標高約1,900メートルに広がる高原の街。
年間を通して冷涼な気候から、イギリス植民地時代には多くのイギリス人たちが避暑地として過ごし、「リトル・イングランド」とも呼ばれていました。
その名残は今も色濃く、ヨーロッパを思わせる美しい街並みが広がっています。
また、世界的に有名なセイロンティーの産地としても知られ、見渡す限りの茶畑が織りなす絶景は圧巻の一言。
常夏のイメージが強いスリランカにおいて、爽やかな空気と美しい緑、そして古き良き英国文化が融合したユニークな魅力を持つヌワラエリヤは、多くの旅行者を惹きつけてやみません。
まずは、この街が持つ特別な魅力について詳しく見ていきましょう。
まるでヨーロッパ!イギリス植民地時代の面影が残る街並み
ヌワラエリヤの街を歩けば、まるでタイムスリップしたかのような感覚に包まれます。
19世紀のイギリス植民地時代に避暑地として開発された歴史から、今なお数多くのコロニアル建築が大切に残されています。
特に象徴的なのが、赤レンガ造りの美しい「旧郵便局」や、英国紳士の社交場であった「ヒル・クラブ」、そして白亜の壮麗な建物が目を引く「グランド・ホテル」などです。
チューダー様式やジョージアン様式の建物が点在する街並みは、散策するだけでも異国情緒を存分に味わうことができます。
ゴルフコースや競馬場、美しい庭園なども整備されており、古き良き英国の雰囲気が街全体に漂っています。
見渡す限りの絶景!世界有数の紅茶の産地「セイロンティー」
ヌワラエリヤは、世界三大紅茶の一つである「セイロンティー」のなかでも、特に高品質な茶葉が生産されることで世界的に有名です。山の斜面一帯に広がる茶畑(ティー・プランテーション)の風景は、まさに息をのむほどの美しさ。
緑の絨毯のように広がる茶畑と、霧が織りなす幻想的な光景は、ヌワラエリヤを訪れる最大の魅力と言えるでしょう。
周辺には多くの紅茶工場(ティー・ファクトリー)が点在しており、その多くで見学ツアーが開催されています。
茶葉の摘み取りから発酵、乾燥といった紅茶作りの工程を学び、最後には摘みたての新鮮な紅茶をテイスティングすることができます。本場で味わう一杯は、格別な思い出となるはずです。お土産に最高品質のセイロンティーを購入するのもおすすめです。
常夏の国スリランカの避暑地 涼しく快適な高原気候
コロンボやキャンディといった他の都市が年間を通して高温多湿であるのに対し、ヌワラエリヤは標高が高いため、一年中春のように涼しく過ごしやすい気候が特徴です。
年間の平均気温は15℃前後で、朝晩は少し肌寒く感じるほど。この快適さこそが、イギリス人たちを惹きつけた最大の理由でした。
スリランカの暑さから逃れ、リフレッシュするのに最適な場所です。旅行の際は、日中の日差し対策に加え、朝晩の冷え込みに備えてジャケットやカーディガンなど羽織るものを一枚持っていくと安心して過ごせます。
気候の目安は以下の通りです。
時期 | 平均最高気温 | 平均最低気温 | 特徴 |
---|---|---|---|
乾季(1月~3月頃) | 約20℃ | 約10℃ | 晴天が多く、空気が澄んでいて観光に最も適したシーズン。 |
雨季(4月~11月頃) | 約18℃ | 約12℃ | 降雨量が増えるが、霧がかった幻想的な茶畑の風景も楽しめる。 |
より詳細な情報は、スリランカ政府観光局公式サイトでもご確認いただけます。
紅茶だけじゃない!ヌワラエリヤで体験したいアクティビティ
ヌワラエリヤの魅力は、美しい街並みと紅茶だけではありません。豊かな自然と歴史を活かした様々なアクティビティが楽しめます。
グレゴリー湖でのボート遊び
市の中心部近くにあるグレゴリー湖は、市民や観光客の憩いの場です。湖畔を散策したり、ピクニックを楽しんだりするのに最適。
白鳥の形をしたスワンボートやモーターボートに乗って、湖上から高原の美しい景色を眺めるのもおすすめです。
歴史あるゴルフコースでプレイ
ヌワラエリヤ・ゴルフクラブは、1889年に設立されたアジアで最も歴史あるゴルフコースの一つです。
美しいコロニアル様式のクラブハウスを持ち、手入れの行き届いた緑のコースでプレイすることができます。
ビジターでも気軽にラウンドを楽しめるため、ゴルフ好きにはたまらない体験となるでしょう。
ホートン・プレインズ国立公園への玄関口
ヌワラエリヤは、スリランカを代表する世界遺産「ホートン・プレインズ国立公園」への観光拠点としても便利な街です。
約1,000mの断崖絶壁「ワールズ・エンド」からの絶景を目指すトレッキングは、多くの旅行者に人気のアクティビティです。ヌワラエリヤから日帰りで訪れることが可能です。
あなたに最適なヌワラエリヤへの行き方は?交通手段を徹底比較

紅茶畑が広がる美しい高原都市ヌワラエリヤへは、主に「高原列車」「長距離バス」「タクシー」の3つの交通手段でアクセスできます。
それぞれ料金、所要時間、快適さが大きく異なるため、あなたの旅のスタイルや予算、時間に合わせて最適な方法を選ぶことが、ヌワラエリヤ旅行を成功させる鍵となります。
例えば、旅の情緒と絶景を何よりも楽しみたいなら高原列車、費用を徹底的に抑えたいなら長距離バス、時間を有効活用し快適に移動したいならタクシーがおすすめです。
ここでは、それぞれの交通手段の特徴を詳しく比較し、あなたがどの方法を選ぶべきか判断するための情報を提供します。
ヌワラエリヤへの3つの主要アクセス方法
スリランカの主要都市からヌワラエリヤへ向かうための代表的なアクセス方法は、以下の3つです。それぞれの概要を把握し、自分に合ったプランを立てましょう。
- 高原列車(鉄道):スリランカで最も人気のある移動手段の一つ。特にキャンディからエッラまでの区間は「世界で最も美しい鉄道路線」とも称され、車窓から広大な茶畑の絶景を心ゆくまで楽しめます。旅情を求める方には最高の選択肢です。
- 長距離バス:地元の人々の足として広く利用されており、何よりも料金が格安なのが魅力です。本数も多く、予約なしで乗れる便がほとんどですが、乗り心地や快適性は他の手段に劣ります。バックパッカーや節約派の旅行者に人気です。
- タクシー(チャーター車・配車アプリ):料金は最も高くなりますが、最も速く、快適に目的地まで移動できる手段’mark>です。ホテルから目的地まで直接移動できるドアツードアの利便性や、プライベートな空間を確保できる点が大きなメリット。時間を節約したい方や、家族旅行、荷物が多い方におすすめです。
料金 時間 快適さの比較表
ヌワラエリヤへの各交通手段を「料金」「所要時間」「快適さ」などの観点から比較しました。
出発地として最も一般的なコロンボとキャンディからの情報をまとめていますので、あなたの旅の計画にお役立てください。
交通手段 | 料金(目安) | 所要時間(目安) | 快適さ | メリット | デメリット |
---|---|---|---|---|---|
高原列車 | 安い (約400〜2,000円) | 長い (キャンディから約4時間) (コロンボから約7〜9時間) | △〜◎ (座席クラスによる) | ・息をのむほどの絶景を楽しめる ・旅情がある ・料金が比較的安い | ・時間がかかる ・人気のため予約が必須 ・遅延することがある |
長距離バス | 最安 (約300〜800円) | 長い (キャンディから約3〜4時間) (コロンボから約6〜7時間) | ×〜△ (揺れが激しく狭い) | ・圧倒的に料金が安い ・本数が多い ・予約なしで乗れる便が多い | ・快適性に欠ける ・荷物が多いと大変 ・盗難のリスクに注意が必要 |
タクシー/配車アプリ | 高い (約10,000〜20,000円) | 最速 (キャンディから約2.5〜3時間) (コロンボから約5〜6時間) | ◎ (プライベート空間で快適) | ・移動時間が最も短い ・ドアツードアで移動が楽 ・好きな時間に休憩できる | ・料金が最も高い ・ドライバーとの交渉が必要な場合がある |
※料金や所要時間は、利用するクラス、交通状況、為替レート、時期によって大きく変動します。あくまでプランニングの目安としてご活用ください。
※高原列車のチケット予約は、スリランカ鉄道の公式サイト Sri Lanka Railways や現地の駅窓口、旅行代理店などで可能です。
【出発地別】スリランカ・ヌワラエリヤへの行き方詳細

スリランカ観光の主要拠点であるコロンボやキャンディから、ヌワラエリヤを目指す方がほとんどです。
ここでは、それぞれの出発地から「高原列車」「長距離バス」「タクシー」を利用した際のアクセス方法を、具体的かつ詳細に解説します。
絶景の高原列車で行く ヌワラエリヤへのアクセス方法
スリランカ旅行のハイライトとも言えるのが、茶畑の中を走り抜ける高原列車(ヒルカントリーライン)の旅です。
特にキャンディからヌワラエリヤ(最寄り駅ナヌオヤ)を経由し、エッラまで続く区間は世界屈指の景勝ルートとして知られ、多くの観光客に愛されています。
単なる移動手段としてだけでなく、旅のアクティビティとして強くおすすめします。
電車のメリットとデメリット
高原列車の利用を検討する際は、その魅力と注意点の両方を把握しておくことが大切です。
項目 | 詳細 |
---|---|
メリット | どこまでも続く広大な茶畑や山々の絶景を車窓から満喫できる。古き良き時代の面影を残す車両や駅舎が旅情をかき立てる。他の交通手段に比べて料金が非常に安い。地元の人々との交流が生まれることもある。 |
デメリット | 非常に人気が高く、特に1等・2等の指定席は予約が困難。山岳地帯を走るためスピードが遅く、所要時間が最も長い。遅延が常態化しており、スケジュール通りに進まないことが多い。3等の自由席は大変混雑し、座れない可能性が高い。 |
チケットの予約方法と料金の目安
高原列車の指定席(1等展望車、2等指定席)は、旅行シーズンには1ヶ月以上前に売り切れることも珍しくありません。快適な列車の旅を楽しみたいなら、早めの予約が必須です。
予約方法は主に以下の通りです。
- オンライン予約: スリランカ鉄道の公式サイトや、旅行代理店の予約代行サイトから予約できます。手数料はかかりますが、日本から確実に席を確保できる代行サイトの利用が最も手軽で安心です。
参考:Sri Lanka Railways Seat Reservation - 駅の窓口で購入: 主要な駅(コロンボ・フォート駅、キャンディ駅など)の専用窓口で直接購入します。直近のチケットはほぼ完売しているため、数週間先の分を購入する場合に限られます。
3等の自由席は予約不要で、当日駅の窓口で購入できます。ただし、座席の確保は保証されません。
クラス | 料金(目安) | 特徴 |
---|---|---|
1等展望車 | 3,000ルピー〜 | エアコン完備。最後尾に連結され、大きな窓からパノラマビューが楽しめる。 |
2等指定席 | 2,000ルピー〜 | ファン付き。リクライニング可能な座席で快適。観光客に最も人気。 |
3等指定席 | 1,500ルピー〜 | ファン付き。座席は硬めだが、指定席なので必ず座れる。 |
3等自由席 | 数百ルピー | 予約不要。非常に安価だが、激しく混雑し、長時間立ちっぱなしになることも。 |
※上記は代行サイト利用時の料金を含んだ目安です。公式料金はより安価です。
コロンボからの行き方と所要時間
コロンボの玄関口「コロンボ・フォート駅」から、ヌワラエリヤの最寄り駅「ナヌオヤ駅」まで直通の急行列車が運行しています。1日に数本運行されており、朝早い便が人気です。
- 出発地: コロンボ・フォート駅 (Colombo Fort)
- 到着地: ナヌオヤ駅 (Nanu Oya)
- 所要時間: 約7時間~9時間
- ポイント: 長時間の移動になりますが、コロンボからキャンディを過ぎ、徐々に標高が上がっていく車窓風景の変化を楽しめます。
キャンディからの行き方と所要時間
高原列車の旅で最も人気があるのが、古都キャンディからナヌオヤまでの区間です。この区間に乗るためだけに旅程を組む価値があると言われるほど、美しい景色が続きます。
- 出発地: キャンディ駅 (Kandy)
- 到着地: ナヌオヤ駅 (Nanu Oya)
- 所要時間: 約3時間~4時間
- ポイント: この区間こそが、高原列車のハイライトです。深い緑の茶畑、滝、小さな村々が織りなす風景は、まさに絵葉書の世界。ぜひ指定席を確保して満喫してください。
最寄り駅ナヌオヤからヌワラエリヤ市内への移動
高原列車の終着点はヌワラエリヤ市内ではなく、約10km離れたナヌオヤ駅です。駅から市内中心部までは、さらに別の交通手段で移動する必要があります。
- トゥクトゥク: 駅前にはたくさんのトゥクトゥクが待機しています。料金は交渉制で、相場は800〜1,200ルピー程度です。乗車前に必ず料金を確認しましょう。所要時間は約20〜30分です。
- タクシー: 荷物が多い場合や快適に移動したい場合はタクシーが便利です。料金はトゥクトゥクより高くなります。
- ローカルバス: 最も安価な移動手段です。駅前の道を少し歩いた場所にバス停があり、ヌワラエリヤ行きのバスに乗車できます。料金は数十ルピーと格安ですが、時間がかかり、大きな荷物があると大変かもしれません。
格安で行くなら長距離バス ヌワラエリヤへのアクセス方法
スリランカ国内を網の目のように結ぶ長距離バスは、地元の人々の重要な足であり、旅行者にとっても安価で便利な移動手段です。
予約なしで乗れる便が多く、思い立った時に移動できる手軽さが魅力です。
バスのメリットとデメリット
バス移動は、コストを抑えたいバックパッカーや、ローカルな雰囲気を味わいたい方におすすめです。
項目 | 詳細 |
---|---|
メリット | 交通費を劇的に抑えられる。運行本数が非常に多く、予約なしで乗車できる便がほとんど。エアコン付きの快適なバス(インターシティバス)も選択できる。地元の人々の生活を垣間見ることができる。 |
デメリット | ローカルバスは冷房がなく、混雑し、乗り心地が良いとは言えない。交通渋滞に巻き込まれやすく、所要時間が読みにくい。運転が荒いことがあり、車酔いしやすい人は注意が必要。大きなスーツケースなどを置くスペースが限られている。 |
コロンボからの行き方
コロンボのペター地区にある「中央バスターミナル」から、ヌワラエリヤ行きのバスが多数出発しています。
エアコン付きの直行バス(ルートNo.18)が旅行者にはおすすめです。
- 出発地: コロンボ 中央バスターミナル (Pettah Central Bus Stand)
- 行き先表示: 「Nuwara Eliya」
- 所要時間: 約6時間~7時間
- 料金目安: エアコンバスで1,000ルピー前後
- ポイント: バスはヌワラエリヤ市内のバスターミナルに到着するため、そこからの二次交通が不要で便利です。
キャンディからの行き方
キャンディからもヌワラエリヤ行きのバスが頻繁に運行しています。鉄道駅の近くにある「グッドシェッド・バスターミナル」から乗車できます。
- 出発地: キャンディ グッドシェッド・バスターミナル (Goodshed Bus Stand)
- 行き先表示: 「Nuwara Eliya」
- 所要時間: 約3時間~4時間
- 料金目安: 500ルピー前後
- ポイント: 列車と同様、山道を走るため景色は良いですが、カーブが多く揺れが激しい区間です。
最速かつ快適なタクシー ヌワラエリヤへのアクセス方法
料金は最も高くなりますが、時間と快適さを最優先するならタクシー(チャーターカー)が最適な選択肢です。
特に複数人での移動や、荷物が多い場合にはコストパフォーマンスが良くなります。
タクシーや配車アプリのメリットとデメリット
プライベートな空間で、自分のペースで移動できるのが最大の魅力です。
項目 | 詳細 |
---|---|
メリット | 出発地から目的地ホテルまでドアツードアで移動でき、最も楽。所要時間が最も短く、時間を有効に使える。プライベートな空間で快適に過ごせる。途中で景色の良い場所や滝などで自由に停車してもらえる。 |
デメリット | 料金が他の交通手段に比べて格段に高い。ドライバーによっては料金交渉が必要になる場合がある。配車アプリが使えないエリアでは手配が難しいことがある。 |
利用方法と料金相場
タクシーの利用方法はいくつかあります。トラブルを避けるためにも、料金は乗車前に必ず確定させましょう。
- 配車アプリを利用: スリランカでは「PickMe」や「Uber」が普及しています。アプリを使えば事前に行き先と料金が確定するため、最も安心で便利な方法です。長距離移動の場合は、事前にドライバーと交渉してチャーターすることも可能です。
- ホテルで手配: 宿泊しているホテルに依頼すれば、信頼できるドライバーを手配してくれます。料金は少し高めになる傾向があります。
- 空港や街中で交渉: 空港のカウンターや街中のタクシードライバーと直接交渉します。料金は交渉次第ですが、相場を知らないと高値を提示される可能性があるので注意が必要です。
出発地 | 所要時間(目安) | 料金相場(目安) |
---|---|---|
コロンボ(空港含む)から | 約5時間~6時間 | 18,000~25,000ルピー |
キャンディから | 約2時間~3時間 | 8,000~12,000ルピー |
※料金は交通状況や利用する車種、交渉によって大きく変動します。
ヌワラエリヤへの行き方でよくある質問

スリランカの美しい高原地帯、ヌワラエリヤへの旅行を計画する際、多くの旅行者が抱く疑問や不安があります。
特に、人気の高原鉄道の利用方法や現地の気候に関することは、旅の快適さを大きく左右する重要なポイントです。
ここでは、ヌワラエリヤへのアクセスに関してよく寄せられる質問にお答えし、あなたの旅の準備をサポートします。
高原鉄道の予約は必須?
結論から言うと、高原鉄道の座席予約は必須ではありませんが、快適な列車の旅を楽しみたいのであれば、事前予約を強くおすすめします。
スリランカの高原鉄道、特にキャンディからエッラまでの区間は「世界で最も美しい鉄道路線の一つ」として世界中の観光客に絶大な人気を誇ります。そのため、特に観光シーズン(12月〜3月頃)や週末は大変混み合います。
予約なしで乗車する場合、2等車や3等車の自由席を利用することになります。
これらの車両は地元の人々の生活の足でもあり、満員電車のように混雑することも珍しくありません。
数時間にわたって立ちっぱなしになる可能性も高く、大きな荷物を持っている場合はさらに大変です。
一方、1等展望車(Observation Saloon)や予約可能な2等・3等指定席を事前に予約しておけば、必ず座席が確保されます。
窓からの絶景をゆったりと座って満喫するために、ぜひ事前予約を検討してください。予約は乗車日の約30日前から、スリランカ国鉄の公式サイトや現地の主要駅(コロンボ・フォート駅、キャンディ駅など)の窓口で行うことができます。
予約公式サイト:Sri Lanka Railways – Seat Reservation
電車の座席は進行方向の右側と左側どちらがおすすめ?
高原鉄道のハイライトである美しい茶畑の景色を最大限に楽しむためには、座席の向きが非常に重要です。
おすすめの座席は、出発地によって異なります。
- キャンディ → ナヌオヤ(ヌワラエリヤ最寄り駅)方面の場合
進行方向に向かって「右側」の座席が断然おすすめです。列車は山あいを縫うように進み、特にハットン(Hatton)駅を過ぎたあたりから、右側の車窓に息をのむような広大な茶畑のパノラマが広がります。 - エッラ → ナヌオヤ(ヌワラエリヤ最寄り駅)方面の場合
こちらは逆に、進行方向に向かって「左側」の座席がおすすめです。エッラからヌワラエリヤへ向かうルートでも、谷側の美しい景色が左側の車窓に広がります。
ただし、オンライン予約では座席の左右を指定できない場合が多いです。希望の席に座るためには、早めに駅に行って窓口でリクエストするか、自由席の場合は乗車時に素早く席を確保する必要があります。
旅の思い出をより良いものにするために、ぜひこのポイントを覚えておいてください。
ヌワラエリヤ観光に最適な服装と持ち物
「スリランカの軽井沢」や「リトル・イングランド」とも呼ばれるヌワラエリヤは、標高約1,900mに位置するため、スリランカの他の都市とは気候が大きく異なります。
年間を通して冷涼で、朝晩は特に冷え込むため、服装には注意が必要です。快適に過ごすための服装と持ち物をまとめました。
最適な服装
ヌワラエリヤの気候は、日本の秋頃をイメージすると分かりやすいでしょう。一日の中でも寒暖差が大きいのが特徴です。
時間帯 | 服装のポイント |
---|---|
日中(晴天時) | 長袖シャツやTシャツ1枚で過ごせることもありますが、日差しは強いです。羽織れる薄手のカーディガンやパーカーがあると便利です。 |
朝晩・雨天時 | 気温が10℃近くまで下がることもあり、かなり冷え込みます。フリースやセーター、ライトダウンジャケット、ウインドブレーカーなど、しっかりとした防寒着が必須です。 |
ボトムス | 長ズボンが基本です。トレッキングや茶畑散策を予定している場合は、動きやすいパンツスタイルがおすすめです。 |
靴 | 街歩きや茶畑の未舗装路を歩くことを考慮し、履き慣れたスニーカーやウォーキングシューズが最適です。 |
あると便利な持ち物リスト
服装に加えて、以下の持ち物があるとヌワラエリヤ滞在がより快適になります。
- 雨具(折りたたみ傘・レインウェア):山の天気は変わりやすく、急な雨が降ることが多いため必須です。
- 日焼け対策グッズ(日焼け止め・帽子・サングラス):標高が高いため、紫外線が非常に強いです。曇りの日でも油断せず対策しましょう。
- 酔い止め薬:高原鉄道やバス、車での山道移動は揺れが大きいため、乗り物酔いが心配な方は持参すると安心です。
- 保湿グッズ(リップクリーム・ハンドクリーム):空気が乾燥しているので、肌や唇が荒れやすい方は持っていくと重宝します。
- 虫除けスプレー:特に茶畑などを散策する際に役立ちます。
- モバイルバッテリー:絶景の撮影などでスマートフォンの電池消費が早くなりがちです。
しっかりと準備をして、快適で安全なヌワラエリヤの旅をお楽しみください。
まとめ
スリランカのヌワラエリヤへの行き方を、高原列車、バス、タクシーの3つの交通手段に分けて解説しました。
旅のハイライトとなる絶景を楽しむなら高原列車、費用を抑えたいならバス、時間を有効に使いたいならタクシーが最適です。
それぞれのメリット・デメリットを比較し、ご自身の予算や時間、旅のスタイルに合ったアクセス方法を選びましょう。
この記事を参考に、美しい茶畑が広がるヌワラエリヤへの素敵な旅行を計画してください。
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