「宝石の国スリランカ」の中心に位置する古都キャンディ。
世界遺産の仏歯寺や、色鮮やかなキャンディアンダンスなど、スリランカの魅力が凝縮された都市です。
この記事では、キャンディの魅力を余すことなくご紹介!文化体験、自然探索、アクセス方法、おすすめ観光プラン、注意点、お土産情報まで網羅しています。
この記事を読めば、きっとあなたもキャンディに行きたくなるはず。
聖なる街の雰囲気、熱帯の自然、スリランカの歴史と文化に触れる旅を計画してみませんか?
具体的な観光プランも紹介しているので、初めてのキャンディ旅行でも安心です。
キャンディってどんなところ?
キャンディは、スリランカの中央高地に位置する都市で、シンハラ語で「マハヌワラ」と呼ばれ、「偉大なる都」を意味します。
標高約488mの高原都市であり、熱帯でありながらも比較的過ごしやすい気候です。
スリランカ最後の王朝、キャンディ王国の都として栄え、仏教の聖地としても知られています。
1988年には文化遺産都市としてユネスコの世界遺産に登録され、多くの観光客が訪れます。
街の中心にはキャンディ湖があり、周囲には仏歯寺や博物館、市場など、様々な見どころが集まっています。
また、緑豊かな丘陵地帯に囲まれており、美しい自然も満喫できます。

キャンディの基本情報
項目 | 内容 |
---|---|
正式名称 | マハヌワラ |
位置 | スリランカ中央高地 |
標高 | 約488m |
気候 | 熱帯モンスーン気候 |
言語 | シンハラ語、タミル語、英語 |
通貨 | スリランカルピー(LKR) |
時差 | 日本より-3時間30分 |
キャンディの歴史
キャンディは、16世紀末にキャンディ王国が成立してから19世紀半ばにイギリスの植民地となるまで、スリランカの首都でした。
仏歯寺に安置されている仏陀の歯は、王国のシンボルであり、現在もスリランカの国民にとって重要な聖遺物となっています。
イギリス植民地時代には、コロンボが首都となりましたが、キャンディは文化の中心地としての地位を保ち続けました。
キャンディの文化
キャンディは、仏教文化の中心地であり、仏歯寺を中心とした様々な宗教行事が行われています。
特に、毎年7月または8月に行われる「ペラヘラ祭り」は、スリランカ最大のお祭りとして知られ、多くの観光客が訪れます。
また、キャンディアンダンスと呼ばれる伝統舞踊も有名です。
この地域特有の音楽と衣装をまとった踊り子たちが、躍動感あふれるパフォーマンスを披露します。
スリランカのキャンディで体験できる文化に触れる
スリランカの中心に位置する古都キャンディは、仏教の聖地として、またシンハラ文化の中心地として栄えてきました。
街全体が世界遺産に登録されており、訪れる人々を魅了する独特の文化体験が待っています。
ここではキャンディで体験できる文化活動を紹介します。

仏歯寺で敬虔な雰囲気に触れる
キャンディの中心部に位置する仏歯寺は、スリランカ仏教の聖地であり、仏陀の歯が納められているとされています。
毎日多くの巡礼者が訪れ、敬虔な祈りを捧げる姿は、訪れる人々に深い感銘を与えます。
白い壁と黄金の屋根が美しい寺院の建築様式も見どころの一つです。
プージャと呼ばれるお祈りの儀式は1日に3回(早朝、正午、夕方)行われ、太鼓と鐘の音と共に僧侶がお経を唱える様子は厳かで神秘的です。
仏歯寺を訪れる際は、肌の露出を控えた服装を心がけましょう。
キャンディアンダンスでスリランカの伝統芸能に触れる
キャンディアンダンスは、スリランカの伝統的な舞踊であり、キャンディを中心に発展してきました。
独特のリズムと激しい動きが特徴で、カラフルな衣装を身につけた踊り手たちが、炎を使ったパフォーマンスやアクロバティックな技を披露します。
その歴史は古く、王族の娯楽として発展してきたと言われています。
現在では、毎晩のようにキャンディ湖畔の文化センターなどで公演が行われており、観光客にも人気の高いエンターテイメントとなっています。
複雑なドラムのリズムと踊り手たちの息の合った動きは、スリランカの伝統文化を肌で感じることができる貴重な体験となるでしょう。
文化体験 | 詳細 | 注意点 |
---|---|---|
仏歯寺参拝 | 仏陀の歯が納められている聖地。プージャ(お祈りの儀式)は必見。 | 肌の露出を控えた服装で。 |
キャンディアンダンス鑑賞 | スリランカ伝統の舞踊。文化センターなどで公演が行われている。 | 公演時間や料金は事前に確認を。 |
国立博物館 | キャンディ王国の歴史や文化に関する展示が豊富。仏歯寺のすぐ近くにある。 | 写真撮影は禁止されている場合があるので注意。 |
これらの文化体験を通して、スリランカの歴史と伝統に触れ、より深くキャンディの魅力を味わうことができるでしょう。
スリランカのキャンディ周辺で楽しめる自然を満喫
文化都市キャンディは、豊かな自然にも恵まれています。
街の喧騒から少し足を延ばせば、緑豊かな植物園や野生動物が生息する国立公園など、様々な自然に触れ合うことができます。
ここではキャンディ周辺で楽しめる自然スポットを紹介します。
王立植物園で多様な植物と出会う
キャンディ郊外にあるペラデニヤ王立植物園は、スリランカ最大級の植物園です。
40ヘクタールもの広大な敷地に、4000種類以上の植物が栽培されています。
園内には、ヤシの木通りや蘭の温室、スパイスガーデンなど、様々なエリアがあり、世界中から集められた珍しい植物を見ることができます。
特に巨大なジャワイチジクは圧巻です。また、園内には野生のサルやシカなども生息しており、自然観察を楽しむこともできます。
名称 | 所在地 | 営業時間 | 入場料 |
---|---|---|---|
ペラデニヤ王立植物園 | キャンディ郊外ペラデニヤ | 8:00~17:30 | 有料 |
王立植物園の見どころ
- 巨大なジャワイチジク:1本の木で1エーカーもの面積を覆う巨大なイチジクの木は、園内でも特に人気のスポットです。
- 蘭の温室:色鮮やかな様々な種類の蘭が展示されています。
- スパイスガーデン:スリランカの特産品であるスパイスの栽培の様子を見学できます。
- ヤシの木通り:高くそびえるヤシの木が立ち並ぶ並木道は、写真スポットとしても人気です。
ウダワッタケレ国立公園で野生動物ウォッチング
キャンディから南に位置するウダワッタケレ国立公園は、スリランカゾウやシカ、サル、様々な種類の鳥類など、多様な野生動物が生息する国立公園です。
ジープサファリに参加することで、間近で野生動物を観察することができます。
スリランカゾウの群れに出会えるチャンスも高く、野生動物好きにはたまらないスポットです。
また、公園内には湖もあり、美しい景色を楽しむこともできます。
名称 | 所在地 | 営業時間 | 入場料 |
---|---|---|---|
ウダワッタケレ国立公園 | キャンディから南へ約30km | 6:00~18:00 | 有料 |
ウダワッタケレ国立公園の見どころ
- スリランカゾウ:野生のスリランカゾウの群れを観察することができます。運が良ければ水浴びをしている様子も見られるかもしれません。
- 多様な鳥類:公園内には、クジャクやオニカッコウなど、様々な種類の鳥類が生息しています。
- 美しい景色:湖や森林など、自然豊かな景色が広がっています。
キャンディ周辺には、他にも自然を楽しめるスポットが点在しています。時間があれば、これらのスポットも訪れてみてはいかがでしょうか。
キャンディへのアクセス方法
スリランカの中心に位置するキャンディへのアクセス方法は、主に飛行機と鉄道、バスがあります。
日本からの直行便はありませんので、まずはコロンボのバンダラナイケ国際空港を目指します。
日本からの飛行機での行き方
日本からキャンディへは、コロンボのバンダラナイケ国際空港を経由するのが一般的です。
スリランカ航空やワンワールドアライアンス加盟の航空会社を利用することで、乗り継ぎもスムーズです。
日本からの直行便はありませんので、東南アジアや中東の都市で乗り継ぎが必要になります。
飛行時間は乗り継ぎ時間も含めて約12~15時間程度です。航空券の価格は時期や航空会社によって変動しますが、往復で約10万円~20万円程度が目安です。
事前に航空券比較サイトなどを利用して、お得な航空券を探しましょう。
コロンボからのアクセス方法
コロンボからキャンディまでは、鉄道、バス、タクシーなど様々な方法でアクセスできます。それぞれのメリット・デメリットを理解して、自分に合った方法を選びましょう。
鉄道
コロンボのフォート駅またはコロンボ・マハラジャグマ駅(コロンボ・フォート駅に隣接)からキャンディ駅まで直通列車が運行しています。所要時間は約3~4時間です。
鉄道の旅はスリランカの美しい景色を眺めながら移動できるのでおすすめです。
1等車、2等車、3等車があり、料金はクラスによって異なります。事前に時刻表を確認し、チケットを予約しておきましょう。
バス
コロンボのバスターミナルからキャンディ行きのバスが頻繁に運行しています。
所要時間は約3~4時間です。鉄道よりも料金は安価ですが、道路状況によっては時間がかかる場合もあります。
エアコン付きのバスやローカルバスなど、様々な種類のバスがあります。
タクシー
コロンボからキャンディまではタクシーで移動することも可能です。所要時間は約2~3時間です。
料金は他の交通手段に比べて高くなりますが、移動時間を短縮したい場合や、荷物が多くて移動が大変な場合には便利です。事前に料金交渉をしておきましょう。
交通手段 | 所要時間 | 料金 | メリット | デメリット |
---|---|---|---|---|
鉄道 | 約3~4時間 | 比較的安価 | 景色を楽しめる、比較的快適 | 時間帯によっては混雑する |
バス | 約3~4時間 | 安価 | 本数が多い | 道路状況によって時間が読めない場合がある、車内が混雑する場合がある |
タクシー | 約2~3時間 | 高額 | 移動時間が短い、ドアツードアで移動できる | 料金が高い |
キャンディ到着後は、トゥクトゥクやタクシーを利用して市内を移動するのが一般的です。事前に目的地までの料金を確認しておきましょう。

キャンディのおすすめ観光プラン
スリランカの中心に位置する古都キャンディは、文化遺産と豊かな自然が魅力です。
限られた時間でも効率的に観光できるプランと、時間に余裕のある方向けのプランをご紹介します。
定番1日観光プラン
1日でキャンディの主要観光スポットを巡るプランです。午前中は文化に触れ、午後は自然を満喫するのがおすすめです。
時間 | アクティビティ | 備考 |
---|---|---|
午前 | 仏歯寺 | 世界遺産にも登録されている仏歯寺は必見です。神聖な雰囲気を体感しましょう。 |
午前 | キャンディアンダンス鑑賞 | スリランカの伝統舞踊であるキャンディアンダンスは、迫力満点です。 |
午後 | 昼食 | 地元のレストランでスリランカカレーなどを楽しみましょう。 |
午後 | 王立植物園 | 多様な植物が生い茂る美しい庭園です。 |
夕方 | キャンディ湖畔散策 | 夕暮れ時のキャンディ湖は幻想的な雰囲気です。 |
2泊3日で文化と自然を満喫するプラン
2泊3日あれば、キャンディの文化と自然をじっくりと堪能できます。周辺の観光地にも足を延ばし、より深くスリランカの魅力に触れましょう。
日数 | アクティビティ | 備考 |
---|---|---|
1日目 | 仏歯寺、キャンディアンダンス鑑賞、キャンディ湖畔散策 | 定番の観光スポットを巡ります。 |
2日目 | 王立植物園、ウダワッタケレ国立公園 | 自然豊かなスポットで1日を過ごします。ウダワッタケレ国立公園では、ゾウやシカなどの野生動物に出会えるチャンスがあります。 |
3日目 | ピンナワラの象の孤児院 (日帰り旅行) | 保護された象たちが暮らす施設です。象の沐浴などを見学できます。キャンディからは少し距離がありますが、訪れる価値のある場所です。 |
これらのプランはあくまでも例なので、自分の興味や時間に合わせて自由にアレンジしてみてください。より充実したキャンディ旅行になるでしょう。
キャンディ旅行の注意点
スリランカのキャンディへ旅行する際に注意すべき点について、服装、治安、物価の観点から詳しく解説します。
服装
スリランカは仏教国であり、寺院を訪れる際には肌の露出を控えた服装が求められます。
寺院に入る際は、肩や膝を覆う服装を心がけましょう。
男女ともに、ノースリーブやショートパンツ、ミニスカートなどは避け、長袖のシャツやロングパンツ、ロングスカートなどを着用するのが適切です。
ストールやスカーフなどを持ち歩き、必要に応じて肩や膝を覆うと便利です。また、寺院内は土足厳禁です。
入り口で靴を脱ぐ必要があるため、脱ぎ履きしやすい靴を選ぶのがおすすめです。
治安
キャンディは比較的治安の良い地域ですが、スリランカ全体と同様に、軽犯罪には注意が必要です。
特に、夜間の外出は控え、人通りの少ない場所には近づかないようにしましょう。
貴重品はホテルのセーフティボックスに預け、バッグはしっかりと持ち、スリや置き引きに注意してください。
また、トゥクトゥクやタクシーを利用する際は、事前に料金交渉を行い、ぼったくりに遭わないように気をつけましょう。
信頼できるタクシー会社を利用するか、ホテルで手配してもらうのが安心です。
旅行前に外務省の海外安全ホームページでスリランカの治安情報を確認しておくことも重要です。
物価
スリランカの物価は日本と比べて比較的安価ですが、観光地では物価が高くなる傾向があります。
レストランや土産物店では、事前に価格を確認し、適正価格で購入するようにしましょう。
また、チップの習慣があるため、サービスを受けた際にはチップを渡すのが一般的です。
以下に、キャンディにおける物価の目安をまとめました。
項目 | 目安価格 |
---|---|
ミネラルウォーター (500ml) | 50~100スリランカ・ルピー |
ローカルレストランでの食事 | 300~500スリランカ・ルピー |
観光客向けレストランでの食事 | 1000~2000スリランカ・ルピー |
紅茶 (100g) | 500~1000スリランカ・ルピー |
トゥクトゥク (短距離) | 200~300スリランカ・ルピー |
スリランカ・ルピーは、日本国内では両替できない場合が多いため、現地で両替する必要があります。
空港や銀行、ホテルなどで両替できますが、レートは場所によって異なるため、事前に確認することをおすすめします。
クレジットカードも主要なホテルやレストランでは利用できますが、小さな商店やローカルレストランでは現金が必要となる場合が多いため、現金も用意しておくようにしましょう。

キャンディで買えるおすすめのお土産
スリランカの古都キャンディは、お土産探しも旅の楽しみの一つ。
紅茶やスパイス、宝石など、スリランカならではの魅力的なお土産が豊富に揃っています。
大切な人への贈り物や、旅の思い出として、ぜひキャンディでショッピングを楽しんでみてください。
紅茶
スリランカは世界有数の紅茶生産国。キャンディでも様々な種類の紅茶を購入できます。
香り高く風味豊かなセイロンティーは、定番のお土産として人気です。
お土産屋さんだけでなく、スーパーマーケットでも手軽に購入できます。
種類 | 特徴 | おすすめポイント |
---|---|---|
ウバ | 爽やかなメンソール香と程よい渋み | ミルクティーにもストレートにも合う |
ディンブラ | バラのような華やかな香りとまろやかな味わい | 午後のティータイムに最適 |
ヌワラエリヤ | 繊細な香りとすっきりとした後味 | アイスティーにおすすめ |
キャンディ | 濃厚なコクと深い味わい | ミルクティーにおすすめ |
スパイス
スリランカはスパイスの宝庫でもあります。カレー粉をはじめ、シナモン、カルダモン、クローブなど、様々なスパイスが手に入ります。現地の市場でスパイスを購入すれば、より本格的なスリランカの味を自宅で再現できます。
種類 | 特徴 | おすすめポイント |
---|---|---|
カレー粉 | 様々なスパイスをブレンドした粉末 | スリランカカレー作りに必須 |
シナモン | 甘い香りと独特の風味 | お菓子作りや紅茶に |
カルダモン | 爽やかな香りとほのかな苦み | カレーやチャイに |
クローブ | 強い香りとスパイシーな風味 | 肉料理や煮込み料理に |
宝石
スリランカは「宝石の島」としても知られています。サファイア、ルビー、トパーズなど、様々な宝石が産出されます。
キャンディにも宝石店が数多くあり、高品質な宝石をお手頃な価格で購入できます。
ただし、偽物も多く出回っているので、信頼できるお店で購入することが大切です。
種類 | 特徴 |
---|---|
サファイア | 深く美しい青色が特徴 |
ルビー | 鮮やかな赤色が特徴 |
トパーズ | 様々な色があり、黄色やピンクが人気 |
スリランカの宝石は、旅の記念やお土産に最適です。自分へのご褒美や、大切な人への贈り物にいかがでしょうか。
まとめ
この記事では、スリランカの中心都市キャンディの魅力と、具体的な観光プラン、注意点、お土産情報をご紹介しました。
仏歯寺やキャンディアンダンスといった文化体験、王立植物園やウダワッタケレ国立公園といった自然体験など、キャンディには多様な魅力が詰まっています。
アクセス方法もコロンボからの国内移動が比較的容易です。
治安や物価、服装といった注意点も事前に確認しておけば、より安心して旅行を楽しめるでしょう。
紅茶やスパイス、宝石などのお土産選びも旅の楽しみの一つです。
この記事を参考に、スリランカの古都キャンディの魅力を存分に満喫する旅行計画を立ててみてください。
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